2021年02月15日

『複素函数論』辻 正次 著、槇書店、1968年刊の著作権

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『複素函数論』辻 正次 著、槇書店、1968年刊の著作権について、

辻 正次さん(1894-1960)は生前、数多くの数学書を著しました。


辻 正次さんの没後、小松 勇作さんが辻 正次さんの書籍を用いて、

『実函数論』という書籍を出版しました。


また、5名の数学者が『実函数論』と下記の書籍を用いて、

『複素函数論』という書籍を出版しました。

・『集合論』
・『複素変数函数論』
・『解析雑論』
・『函数論』
・『調和函数論』
・『多変数函数論』
・『Potential Theory in Modern Function Theory』



結果、『複素函数論』には、種々の著作権が生じました。

・『集合論』を著した辻 正次さんの著作権
・『複素変数函数論』を著した辻 正次さんの著作権
・『解析雑論』を著した辻 正次さんの著作権
・『函数論』を著した辻 正次さんの著作権
・『調和函数論』を著した辻 正次さんの著作権
・『多変数函数論』を著した辻 正次さんの著作権
・『Potential Theory in Modern Function Theory』を著した辻 正次さん
・『実函数論』で用いられた辻 正次さんの書籍に関わる著作権
・『実函数論』を編集した小松 勇作さんによる編集著作権
・『複素函数論』を編集した5名(石川 修さん、川上 芳郎さん、北村 泰一さん、野崎 安雄さん、柳原 二郎さん)による編集著作権


『実函数論』で用いられた辻 正次さんの書籍に関わる著作権に関しては、

『実函数論』の序言などで調べる必要があります。

ちなみに、上記の『複素函数論』と『複素変数函数論』以外の書籍の著作権について、

厳密には、各書籍をご参照ください。


『複素函数論』は、ある表現では、

(編集著作物を含む)複数の書籍を編集した編集著作物です。




さて、『複素函数論』を利用(使用)する際、

辻 正次さん
小松 勇作さん
・石川 修さん
・川上 芳郎さん
北村 泰一さん
野崎 安雄さん
柳原 二郎さん

の著作権を調べる必要があります。


辻 正次さんの著作権は2010年末まで有効で、2011年元日からは消失しています。

(2018年に発効したTPP11により著作権は没後70年後の年末までになりましたが、憲法の法の不遡及により、2018年以前に消失した著作権は復活しないとされています。)

小松 勇作さんの著作権は現存しています。

編集委員の5名は現在の状況が判明している方、不明の方がいらっしゃいます。



利用前に、小松 勇作さんの著作権承継者(ご子息の可能性が高い)から許諾を得て、

編集委員の5名や著作権承継者から許諾を得られれば、

許諾の利用条件に従い、利用可能です。


それぞれ、連絡先が推測できる場合は連絡します。

例えば所属されていた大学や、出版社や他の書籍を出版された出版社など。


「相当な努力」をしても見つからなかった場合、予め文化庁に補償金を供託し、

利用できるようにしよう、という制度があります。

文化庁長官裁定を受ける、というもので、少なくとも2万円ほど必要ですが、

方法は存在するというものです。


(個人的に見送ったことについては省きます。また、『複素変数函数論』のみでも目次の比較による印象では8割?同じなので、そちらで、としました。槇書店はいいもの残したが、出版・存在し続ける大事さの。)



posted by Line Segment at 18:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする