2016年12月30日

情報処理技術者試験の受験の順番

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[2019年11月03日更新]


結論

縦軸はスキルの種類別で、横軸が順序です。

(IP、SG→)FE→AP→SC  (IT技術者)
 NW・DB・SM・ES (各業界の専門知識の深化)
  SA(上流工程のスキル)
  PM(開発工程の管理)
  ST(ビジネス・企画)
  AU(監査)


IPやSGはご自由に。
FEやAPを乗り越えたのち、
NW・DB・SM・ESを選択、取得し、
将来の計画も考慮して、SAやPMに進み、
経営・企画や監査も行く場合は、ST、AUと登りつめていく。



以下、この結論に到るまでの受験者数、開発工程、平均年齢を踏まえた考察です。


本文

情報処理技術者試験を受け始めることにしました。
応用情報技術者試験は取っているので、「高度な知識・技能」(レベル4)の中で、どこからどこまで取得する道があるか、見てみました。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験制度:試験区分一覧
8種類あることは分かりますが、業界に応じてNW・DB・ES・SMを取得し、PM、SA、STのいずれかに進む模様です。
AUは将来、監査を行う人向けと思います。

NW・DB・ES・SMの4種を「選択試験」と名付けます。




情報セキュリティスペシャリスト試験は、以前は上記の「高度な知識・技能」の内だったのですが、新たな枠が設けられています。
試験内容はそれこそサイバー攻撃との戦いで(受験経験あり^_^;)、少なくともWeb系の方々は要ると思います。

SGも比較的最近の試験ですが、過去問を見るくらいはしておこうと思います。


応用情報技術者試験だけは「パーフェクトラーニング」がオススメです。
令和元年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集


AU:システム監査技術者試験
SM:ITサービスマネージャ試験
ES:エンベデッドシステムスペシャリスト試験
DB:データベーススペシャリスト試験
NW:ネットワークスペシャリスト試験
PM:プロジェクトマネージャ試験
SA:システムアーキテクト試験
ST:ITストラテジスト試験
SC:情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験
AP:応用情報技術者試験
FE:基本情報技術者試験
SG:情報セキュリティマネジメント試験
IP:ITパスポート試験

IPA(情報処理推進機構)による受験者のデータから考察してみると、別のヒントが得られると思いました。
情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験  推移表(平成21年度春期以降)



受験者数を参考に探る

IT業界は技術について「2年前は昔」と言われるため、2年前(平成29秋)からの集計とします。

平成31春の合格発表を受け、受験者数の平均を更新しました。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報

受験者の平均(平成29秋〜平成31
試験名称(略号)受験者
システム監査技術者試験(AU)2860
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)3557
ITサービスマネージャ試験(SM)3823
ITストラテジスト試験(ST)4861
システムアーキテクト試験(SA)5685
データベーススペシャリスト試験(DB)11091
プロジェクトマネージャ試験(PM)11123
ネットワークスペシャリスト試験(NW)12551
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験(SC)15352
応用情報技術者試験(AP)32045
基本情報技術者試験(FE)55611
  
情報セキュリティマネジメント試験(SG)14255
ITパスポート試験(IP) 


※)IPは常時申し込み可能なため、受験者数を載せていません。
※)SGはIPと同様にIT技術者の前提の立ち位置なので、枠外としています。
※)SGと同様の意味でAP・FEも他の試験と別の枠にすべきですが、受験者数の順位的に合ったので一緒に載せています。



表を見ると、受験者数がそれなりに離れて順位付けされています。

受験者数をIT系人材の門の広さと解釈して、この順位を順番とすると、
FE→AP→SC→NW→PM→DB→SA→ST→SMES→AU
となります。緑は選択試験です。






業界の情報を入れる
PM(プロジェクトマネージャ試験)は各業界でのプロジェクトの経験を積み、プロジェクトマネージャとして醸成するための試験で、業界での経験・試験が先であるように思えます。
ところが、受験者数はPMの方が多いです。
これは、データベースとエンベデッドシステム(組み込み)の両方を使う業界が無いなど、IT系人材が各業界に分散されているためと考えられます。

実際、諸々を合わせると、\[ \mathrm{DB}+\mathrm{SM}+\mathrm{ES}\left(+\mathrm{NW}\right)>\mathrm{PM} \] となっています。


この記事の最初に書いた考えと比較すると、選択試験NW・DB・SM・ESの4種はこれに当てはまるとすると、
その後にPM、SA、STの順序だと冒頭に書いていましたが、今回の受験者数を参考にした順序と合致しています。

また、システム監査技術者試験(AU)についての「人による感」も受験者数が少なく表の上位にあって、その様子が伺えます。




プロジェクトにおける立ち位置を考慮する

ご存知の通り、プロジェクトに携わる方法が人(立ち位置)によって異なります。

(超ざっくり言うと、)

設計→実装→テスト

の内、上流工程と言われる設計を主導する人材を養成したく設置されたのが、システムアーキテクト試験(SA)です。

また、プロジェクトの進捗を管理する人材のための試験が、プロジェクトマネージャ試験(PM)です。


SAはシステム開発の一部分に着目しているのに対し、PMは工程全体の管理・調整に着目しています。

同じ業界で活躍し続ける場合、キャリアアップと資格取得が同順で、選択試験→SA→PM→・・・のように思われます。

ただし、「情報システム」でプロジェクト管理のベテランとなった人が「組み込みシステム」のプロジェクトでプロジェクトマネージャを担当することもあります。


なので、一次元(1本の直線)的に、・・・→SA→PM→・・・と並んでいるスキルでなく、
・・・選択試験→SA・・・(開発の中身に踏み込む)
・・・PM・・・(開発工程を俯瞰する)
のように、プロジェクトに対する別次元のスキルであると。

ということで、スキルの種類の情報も含めます。

IP、SG→FE→AP→SC(IT技術者)
・・・選択試験→SA・・・(開発におけるスキル)
・・・PM・・・(開発工程の管理)
・・・ST・・・(ビジネス・企画)

となります。


上記のそれぞれの次元(縦軸)に加えて、受験者数の情報を(精密に)横軸として入れると、

(IP、SG→)FE→AP→SC     (IT技術者)
 選択試験    (各業界の専門知識の深化)
   SA  (上流工程のスキル)
  PM   (開発工程の管理)
    ST (ビジネス・企画)
     AU(監査)


となりますが、受験者数のピントをぼかして、

(IP、SG→)FE→AP→SC  (IT技術者)
 選択試験 (各業界の専門知識の深化)
  SA(上流工程のスキル)
  PM(開発工程の管理)
  ST(ビジネス・企画)
  AU(監査)

とします。

縦軸のスキルを見ると、経験や部署さえ異なるように思われるためです。

ここまでくると、選択試験とSAを、各業界の専門知識と上流工程で分けることも可能なように思えますが、開発内容にガンガン関わるかどうかで他と比較してひとまとめにしておいて問題無いです。

ただ、FEやAPと選択試験を一緒にする分類方法もアリなので、分けておきます。

(IP、SG→)FE→AP→SC  (IT技術者)
 選択試験 (各業界の専門知識の深化)
  SA(上流工程のスキル)
  PM(開発工程の管理)
  ST(ビジネス・企画)
  AU(監査)







平均年齢を考慮する


そして、ここに来て受験者の平均年齢を入れます。

PMとAUの年齢のデータです。
情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料 平成29年度 春期試験
STとSAの年齢のデータです。
情報処理技術者試験 統計資料 平成28年度試験

(PMとAUのデータが2回分あるのに平均を取っていない理由は、人数での重み平均を取る必要があり、少々アレなためです)


前述のスキル(縦軸)―受験者数(横軸)の表で、ピントをぼかす前の表の右半分に応募者(上)、合格者(下)の平均年齢を書き込みます。

(IP、SG→)
FE→AP→SC
     (IT技術者)
 選択試験    (各業界の専門知識の深化)
   SA
37.9
37.2
  (上流工程のスキル)
  PM
39.4
37.8
   (開発工程の管理)
    ST
40.5
39.5
 (ビジネス・企画)
     AU
42.6
40.7
(監査)


合格者を見ると、SAとPMに差がない(半年)ように見えますが、応募者を見るとあります。

ここに、ピントをぼかした理由があります。

受験者数と平均年齢の間にギャップがあり、世間の傾向から探っていくと、開発スキルを高めていくのか、管理(マネジメント)スキルを修得するのか、の選択肢があるようです。

(人に見せる証明書という)資格としてどちらを優先するか、また、マネジメントを早めに取得しておくか、SAに進む人が少なくてPMを受け続ける人が多い、などなど考察が絶えないでしょう。

(当たり前の話ですが、背景にひそむ様々な要因が重なった結果として出ている受験者数や平均年齢という数字に対して受験の順序に参考できる情報だと解釈すると、クロスしているように見えますが、そこに考察できることもあります。)

上流工程のスキル証明のためにSA受験もありですが、PM人気が絶えないという感じです。

結果として、ピントをぼかして別々の道への選択肢とするのが良いようです。


さて、1人のIT系人材が選択する受験の優先度へ提言できることとしては、選択試験の(前)後で技術スキルか管理スキルかについての選択が迫られるようです。





総論

(一応)選択試験を上流工程と別にして、総じて書くと、


(IP、SG→)FE→AP→SC  (IT技術者)
 NW・DB・SM・ES (各業界の専門知識の深化)
  SA(上流工程のスキル)
  PM(開発工程の管理)
  ST(ビジネス・企画)
  AU(監査)


IPやSGはご自由に。
FEやAPを乗り越えたのち、
NW・DB・SM・ESを選択、取得し、
将来の計画も考慮して、SAやPMに進み、
経営・企画や監査も行く場合は、ST、AUと登りつめていく。

という順番で結論付けられます。


(試験の正式名称で書くと、

ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験はご自由に。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を乗り越えたのち、
ネットワークスペシャリスト試験・データベーススペシャリスト試験・ITサービスマネージャ試験・エンベデッドシステムスペシャリスト試験を選択、取得し、
将来の計画も考慮して、システムアーキテクト試験やプロジェクトマネージャ試験に進み、
経営・企画や監査も行く場合は、ITストラテジスト試験、システム監査技術者試験と登りつめていく。)




ご参考に。


タグ:資格 IT 技術


posted by Line Segment at 18:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
PMの後にSAを取るのはおかしいよ。
順番が逆でしょ。SAはスペシャリストの次のステップに取るべきもの。
Posted by at 2017年06月25日 02:28
コメントありがとうございます。

工程などを考慮した考察を入れました。
Posted by Line Segment at 2017年07月15日 18:46
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